晴れときどき猫

~ 平成貧脚浪漫譚 ~

牡丹鍋の旅

双龍で知り合い、始まった企画に参加してきました。


今回は鍋パーティー。

でも、ただの鍋ではありません。
皆で各地の特産品を、自慢の自転車と脚を使ってお使いをして集めるのです。


ツイッターでもハッシュタグ
#ロングライド牡丹鍋を作ろう
として、その様子は拡散されました。


散開して食材をかき集めろ!!
「ロングライド○○を作ろうシリーズ」プレリリース。
ロングライド牡丹鍋を作ろう。

http://hatoya406.blog.fc2.com/blog-entry-1.html
リーダー・はやとさんのブログ
全体的な事とか書かれています。



私の状線は下記となりました。

3日前に怪我をして右腕を負傷してしまう。
右腕の怪我は左右の腕を見比べると一目瞭然で、腫れているのが分かった。
握力は回復傾向にある。
腕を挙げたり、物を持ち上げる事はでなきなくても、手を添えるだけの自転車は走る事はできた。



そう、なんとか約束を守ることが出来そうなのだ。




後はお得意の寝坊をかまさなければバッチリです。



前日は仕事でくたびれていたはずなのに、寝付けず40分程度の睡眠。



無事に目覚め、日の昇る前に地元の上尾駅を目指し補給食等を買う。



3時に上尾駅前を出発、まず下仁田へ向かった。





そんなこんな後の事を考えなしにふざけながら走った。
と言うのか、向かい風でモチベーションを維持するのが大変だった。


現地には7時頃に着いてしまいそうなのと、エネルギー不足な為、時間調整も含め朝ご飯
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あと、確認の取れていなかった猪の店をネットで調べる。
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なんと、猪どころか鹿も全品品切れではないか。



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慌ててはやとさんに連絡をした。
と言うのも、この後に山を越えるので電波が入るか不安だったからだ。

それにしても桜さんも赤カメラ君も盛り上げるのが上手いなぁ。

赤カメラ君は今出発かい!
もしかしてTTするのかな…

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朝食を済ますとすっかり元気になり、下仁田には読み通り7時40分頃に到着。


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今日も良い眺めだ!

それにしても寒い。
おもむろに下を見ると

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凍・・・どおりで寒いわけで。。。
ドルバックからダウンベストを取り出して羽織った。

近くにイートインを見付けて借りて40分の仮眠をした。

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朝イチには個人の直売所は開いておらず、仕方なく道の駅下仁田下仁田ネギを購入。


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下仁田ネギ、ゲットだぜ!

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ネギを買ったら、いよいよ山を越えて秩父へ向かうのだ。


ただ、悠長にやってられたのはここまでだった。




甘楽辺りでスマホを落として破損してしまう。

飾りにしていた地図を充てに走るも、細かな道が載っておらず迷子になりそうだった。
何より猪の情報が気になり、もうその事で頭の中が一杯であり仕方がない。

なんとか杉ノ峠までたどり着き、そのまま登りはじめる。
時間が読めないので、決死の覚悟で登っていった。
なんといっても車体が重たい。
いつも通りペダルを回すのが歯痒くなり、つづら折りでは勾配も増えダンシングで進む。
自転車を初めて以来、山登りでダンシングなんてした事が無かったのだが、この時ばかりは何がなんでもと焦った。

そう、出発から下仁田まで向かう道中と同じく、後の考え無しである。

尚、登りの最中は下ってくる人から珍獣を見る眼差しを漏れ無く進呈された。

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後で見たらこんなだった。
キツかったけど、もっと登りたかったのは内緒にしておこ。

他の人なら素直にネギを深谷に着手して、聖地巡礼とかで秩父大橋等をポタリングもしたかもしれない。
だけど、私にとってはこれが聖地巡礼の様なものだった。

そんな少しばかり、私のわがままだった。

この辺りは来る度に幼少期を思い出す。
父の配達の車に乗せて貰っては酔ったこともあったり、お爺ちゃんが駈る車で親戚の家へ向かったりで、それは小さい時から通っていた。

そんな事を思い出しては、辛さをまぎらわせていた。

その時、和銅大橋に差し掛かり景色が開けた。
右を向けば、自然の石畳が水を運んでいる。

当時の体では車の中からでは窓は高いもので、ろくに見れなかったが、この歳で、そして自転車である。
感慨深いものもあるが、素直に自転車で来れた事に喜んだ。

スマホは壊れてしまっているので写真には残せなかったが、目に入ると活力がみなぎってきた。

地元のお気に入りのスポットや堂平も気は晴れる。
だけど、ここも気が晴れた所を見ると、やはりお気に入りなのかもしれない。

和銅大橋を渡ると今度は赤い高架が見えてくる。
これも絵になると思うのだが、残念ながらタイミング悪く、電車は通らなかった。

そして、写真もない。

やっとの事で140号に出た。
しかし、やはり場所が分からない。
地図では和銅黒谷駅の付近にいるのは分かった。
仕方なくマーキングした場所「野上」まで看板に目もくれず走る。
到着して目についたコンビニに駆け寄り場所を聞くと「あ、ここですよ」と教えて貰えるも140号を無駄に北上していた。
また、走りながら携帯ショップは秩父だろうなぁと打診していたが、やはり秩父のユニクスにしかないとの事だった。

そんなこんなヤマブ秩父味噌をなんとか購入し、140号を南下するとヤマブの標識が目に入った。

やはり急いでいても、看板はしっかり目に入れよう。
そして、マーキングするなら間違えのないように確認もしよう。


宮地町のベルクでえのき茸を購入、同時にドライアイスも確保した。

また140号を南下して、壊れたスマホを直してもらう。
やっとモヤモヤが解消される時だった。
受付の人に機種変と代替え機とどっちが早いかを確認するとどちらもさほど変わらないとの事。
また、後日来れるかも疑わしかったので迷わず機種変にした。
事態を察知したのかショップのお姉さんも親切に、そして素早い対応をしてくださった。

今なら言える。
あの人と結婚したい。


そんな冗談はさておき、迷子になったのと機種変で2時間のロス。


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落として車に轢かれ壊れたスマホ


慌てて回線の繋がったスマホで状況を確認した。

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はやと「猪は普通に売ってるそうです」


まじかよぉおおおおおおおおおおおおおおお

慌てふためきその現実と、スマホが手元にありナビで現在地が分かる安心とが入り交じり、自我が崩壊しそうになった。



そんなこんなでユニクスを後にして、299を南下。
猪の肉を買うべく猟師工房まで走り抜いた。

到着して、自転車を整えていると何故だか犬に吠えられてしまう。

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すかさず店内に入り肉を確認して購入。
これで全てが整った!
後は帰えるだけなんだ、と少し安心感が出てきたところで、スマホで状態を見る。



なにやら大根が国道元標に奉納されてる…

私が知る限りでは多分、彼、赤カメラ君は世界で初めて元標に大根を置いた男になったのではないだろうか。



そして外に出ると犬にまた吠えられてしまう。
そんなに体が獣臭い?と眼差しを送ってみるも、臭ぇ!と吠えられてしまった。

鞄を開けると荷物が沢山だったので荷物の入れ直し。
店員さんが懸命になだめているのを見ると、申し訳なくなり出来る限り手早く見繕って後にした。



さぁ、後はゴールまで行くだけなんだ!
気分が高揚しつつも、達成感と言うか、何故かペダルに力が入らない。

きっと、杉ノ峠で全てを出してしまったのだろう。

思い返せば、朝のパスタ以外にろくに食べていない。
目に飛び込んできたマックで買い物し、チーズバーガーを2つ走りながら食べ狭山まで降りた。



299に別れを告げ463に入ると、残念な事に渋滞していた。
これでは上手く速く走れない。

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報告すると激が飛んできた。

その時、現場でほとばしっていたのは鼻水だけだった。
(ハンバーガーでもまだハンガーノック)

途中から外環目掛けて迂回し、力一杯漕いだ。
それでも速度計には26kmの文字。
速度30kmなんて程遠かった。

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見慣れた文字、中仙道。
そう、やっと帰ってきたのだ。


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19時になんとかゴール。


合流。


「ただいまぁ」と戸を開けると「おかえりー」と皆が出迎えてくれるも、流石に待ちくたびれた様子。
本当にごめんね。

その優しい言葉に、嬉しくていたたまれなく…

下仁田ネギと保冷パックを「はい、ドナーだよっ」と渡すと笑いが広がった。

そして、

皆「あれ、味噌は?」


私「あっ!!」


積み直した猟師工房に置いてきてしまったのでしたとさ。