晴れときどき猫

~ 平成貧脚浪漫譚 ~

岐阜までキャノン(上)

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出発当初はのほほんとしていた。
後半は某所で書き込みをして、激を貰いながらだった。

勢いでロードを買って1週間。
無事にお盆休みも取れホッとしたのも束の間、小遣いがない。
遠距離恋愛なのもこんな時は不便なもので、どうしたものかと考えた末…
いつもは来て貰ってばかりなので向かうことにした、チャリで。


8月12日
何時ものように仕事を終えて、明日から4日間のお盆となった。
身支度を済まして足りないものを買いにショップへ寄る。
空気入れとチューブを買うと、「お盆は何処かへ行くの?」と聞かれたもので、
「明日から岐阜まで行ってみます」
「ルートは?」
「140を伝って諏訪湖辺りから19号で中仙道の感じです」
(出発間際に改めて中仙道-254-中仙道としたのを事後報告した)

きっとこの時、考えてルート引いてないと見破られ、本気で捉えられてなかったと思う。
なんせ私自身も、本当に走りきれると思ってなかったのだから。

帰宅し改めて天気予報を見ると、週明けまで晴れ、月曜か火曜日に雨となっている。
これは走るにもってこいだ。
その後はあれこれやって床に着いた。
時間は25時頃だと思う。

8月13日
目が覚めると昼の12時。
外を軽く覗くとその日も日差しが強かった。
出発を遅らせようと思い、二度寝をすると16時になるところだった。
さっとシャワーを浴び支度をして、近くの牛丼屋でご飯を済ます。

時刻は18:20上尾駅に着いた。
変わらぬいつもの街並みなのに、妙に胸がうずく。
変っているのは私だけだ。
周りの人もこれから自転車に乗ったこんな奴が、岐阜まで行くだなんて思ってもいないだろう。
18:30出発した。

速度は26kmで走るも、旧中仙道は信号でよく突かえた。
鴻巣に入ったところで、飲み物を買う。

その後は順調に北上し、熊谷市北砂原の交差点で大きな音が響き渡ってきた。
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どうやら熊谷の花火大会のようだ。
進んでいくと丁度会場に近ずいていくのだが、同時に車の量も増えていく。
意図して挙動不審な車もいて危なかった。

秩父鉄道を越える橋で盛大に見える花火。
出発を応援してるように取れて、一人勝手に高揚していた。
(写真も取りたかったけど、撮れる状況じゃなかった)

本庄市に入った所で左に曲がる。
462に乗っかると辺りは急に暗くなり出した。
このまま走っていくと休憩はどうなるだろうと、灯火の消える街並みに不安を覚えナビで店を探る。
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丁度254に入るところでバーミヤンがあったのでそこで食事をする事にした。

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注文を取ると、早速ドリンクバーを6杯飲み干した。
約3時間で本庄市児玉郡、直線にして丁度50km地点。


隣のドラッグストアで飲み物と塩タブを買い22:00出発。
この時は休むと直ぐに回復していた。
休んだ分を取り戻したく、神流川(?)に架かる藤武橋辺りで調子にのってTTなんて事をした。
およそ500mをMax46km
そして橋の上で埼玉県から群馬県へ突入する。

橋を渡ると小林の交差点で254は左へ折れる。
藤の丘トンネルを2つ潜り、吉井に来ると登りらしくなってくる。
ここは何処だと標識を見ると、まだネギで有名な下仁田なのが分かると肩を落とした。
昼間だったら右手に妙義山がどこかで見えていただろう。
10km北上していたら18号(中仙道)を通っていて安中宿、碓氷等も走れたと思うと、少し複雑な気持ちになった。
けども、初の試みでそちらを通れただろうか…
丁度リアライトが暗くなったので、脚休めと電池交換。

道を進むと浅間山を右手にして約半周まわる。
やはり夜なので山は見えない。
見えるものは少し頼りないライトに照らされる道路だけだった。
気が付くと峠のふもと特有の伝言掲示板が出てきた。
何やら内山峠は工事らしい。
予測はしていたので焦りはしなかった。
ただ、信号機付の片行でなければ良いが…

ドライブインくるまや何てものもあったが、休めそうになかった。
そして、それを過ぎるとあっという間に山の雰囲気に立たされる。
民家は有るものの、夜になり人気も無く怖さは増す一方だった。

内山峠に差し掛かる。
規模は小さいが標高で言えば、中仙道の碓氷峠にあたるだろう。
だけど、そこは平成の道。
峠を越えずにトンネルを行く。。。
昔の人は偉大だが馬を使っていた分、こちらは脚漕ぎ鉄馬だ。

この頃になると脚はパンパンになっていた。
速度は気が付けば5km。
先ほど調子に乗ってTTをしたのが仇になった。
だけども、ペダルを止めることはしなかった。
なぜって、止まると怖かったからだ。
ちょうど内山トンネルの手前で、左側の繁みからガサガサ音がして、必死になって漕ぐ、走るをしていた。
そして今回最初の「なんて馬鹿な事してるんだろう」と後悔もここで思った。
交通量なんて5分に1台通れば良い方で、この時ばかりは車のライトが、音がどれだけ頼もしかった事か。

因みに内山トンネルで群馬県から長野県に突入する。
短い群馬だったが、流石は群馬。
怖かったよ…

トンネルに入ったところで実験をしてみた。
ヒッチハイクだ。
右手をかざし親指をたててみる。
丁度2台通るがスルー。
続けて1台もスルー。
最後に8台立て続けて通ったがスルーだった。

検証の結果、ヒッチハイクはできない。
それよりか運転手には、髪は乱れヨタヨタしたこの山に散った自転車のお化けが出たと思われただろう。

気が付けばトンネルも抜けていた。
そして下りに差し掛かかり、辛さから解放される。
伝言掲示板に記された工事が、この橋の手前まであった。
案の定、信号機つきだったが、タイミング良く信号も変わり、距離も50mと短いのと、下りなので支障はなかった。
内山大橋はグレーチングが有る事は、何故か幼少期の記憶で覚えていたので対処ができた。
むしろ、まだ似た構造だったのは恵まれていた。
ひと山抜けると、走り抜ける風は心地よいを通り越し、寒いに変わっていた。

右手にドライブイン佐久があったが、ここも休めそうにはなかった。
ふもとまでは結構走る。
内山峡は夜でも月明かりに照されて少し見物できた。

そして254は平賀バイパスと名を変える。
北耕地交差点のセブンイレブン佐久平店で4回目の小休憩。
直線距離にして130kmの地点だった。
コンビニ内で服を乾かそうとしたが残念、冷房で反って寒くなる一方だった。
ポカリとカロリーメイトを買って出発。

254は野沢本町交差点で右に折れ、その先の跡部交差点で142号へと変わる。
新望月トンネルを潜りしばらく走るとローソン立科山部店があったので5回目の脚休めと、甘いものが食べたくなったのでシュークリーム。
そして、ここに来てやっと熊出没情報に検索をかける。

何やら近くで出ている様子…

続く。